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月に群雲

切り替えながら、進むのさ。

聖夜

diary movies

一切れずつ食べていたシュトーレンも、この日は盛大に何切れも食べられる。
3日めのワインも、抜栓時よりはくだけた感じで飲む。

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そんな日に観るに相応しい映画はいっぱいある。
この2、3年は『ホリデイ』(2006米)だったのだが、
今年は『バベットの晩餐会』(1987デンマーク)をチョイス。

原作者はデンマークの作家、イサク・ディネーセン。
別名義がカレン・ブリクセンという女性作家で、
愛と哀しみの果てOut of Africa)』の原作も執筆している。

「世界一、国民が幸せな国」と言われるデンマーク
どうやらそこには「争わず、足ることを知る」精神が在るようだ。

映画では、バベットが宝くじで当てた大金の使い道と、
後の人生の選択に、その精神を見ることができる。
野心を持たず、ただ周囲の人々の一瞬の幸福のためだけに、
財産と才能と経験を使い果たす。
そういう人は、天国に行っても一流の芸術家として迎えられ、
この世に残された人々の記憶に残るだろう。
俗世での成功だけが成功だと思って生きていると、手元には何も残らぬものだ。
そのテーマが、いくつかの場面で繰り返し語られる。

満足=幸福ととらえるならば、飽くなき欲望は永遠の不満足となり、
幸福からは遠ざかってしまうばかりだ。
この幸福感にまで辿りつくには、成熟度が必要なのかもしれない。
人としての、国家としての。

日常の中に幸せへの道を見つけるデンマーク映画は他にも、
『幸せになるためのイタリア語講座』(2000)があり、こちらもおすすめ。









 

 

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